試作ワープロ用点字コード変換マクロ&IME用点字一覧表
序文
このマクロ及びIME用点字一覧表は、外字の墨点字入力を支援するために作成しました。
マクロは2種類あり、6点入力した文字を墨点字で表示する6点入力マクロと、入力したひらがな等を墨点字に変換する点字変換マクロがあります。
点字変換マクロは、一太郎バージョンも作成しました。
このマクロは、主にWord2000又は一太郎10で作成していますが、Word2003でも動作を確認しました。
また、IME用点字一覧表はMicrosoft IME辞書ツールでIME辞書に登録することにより、他のアプリケーションでも簡易な墨点字入力ができます。
試したIMEは、Microsoft(R) IME スタンダード 2003です。
このマクロ及び点字一覧表は、ベクターで登録されている、PARAGONさん、YUSAさん、の作成された、Windows95/98/Me/2000/XP用6点点字フォントEUDC.TTEの点字フォントの外字コードを想定して作成させていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
このページのソフトは、外字を前提に作成していますが、日本ライトハウスでは標準フォントの墨点字フォントを公開されています。 ご利用条件にあわせてお使いください。
6点入力マクロ
説明
ワードで6点入力するためのマクロです。
操作方法
点字入力マクロを実行し、表示される、6点入力フォームに、fdsjklのキー及びスペースキーで点字を入力してください。
エスケープキーでマクロが終了します。
マクロ実行中カーソル移動など一部のコントロールキーが使用可能です。
既定のインストールでは、ショートカットキーをAlt+6(テンキーの6でなく、フルキーの6)に割り当てています。
クリップボードを読上げられるスクリーンリーダー等を使用すれば、1文字づつの音声化が可能です。マクロ終了時にクリップボードの内容を復元しているため、マクロ終了時にマクロ起動時に保存されていたクリップボードの内容を読上げてしまいます。なお、スクリーンリーダーの6点入力機能はオフにしてご使用下さい。
点字変換マクロ
説明
選択した範囲のひらがな・数字・記号の一部及び、6点入力文字(例 ”い”のとき“fd”)を外字点字に変換します。ただし、6点入力文字と6点入力文字の間にはスペースが必要です。
また、未選択状態でマクロを実行した場合は、カーソルのある行が選択されたものとして変換します。
変換後のカーソルは、選択末尾に移動します。
点字変換設定のマクロを実行すると、墨字を点字のみに変換するか、墨字の後に点字を挿入するか選択できます。
墨字の後に点字を選択した場合で複数行を選択した場合は、墨字の下行に点字を挿入します。
操作方法
変換したい文字列を選択又は、変換したい行にカーソルを移動し、点字変換マクロを実行してください。
既定のインストールでは、点字変換のショートカットキーをAlt+7に、点字変換設定のショートカットキーはAlt+8に割り当てています。(いずれもテンキーの数字ではなく、フルキーの数字です。)
例題
1 せんなんし 1ちょーめ
2 せんなんし JKLS F J SDJK KD SDKFLJ
(1と2は同じです。)
インストールについて
マクロをインストールするには、リンクを直接クリックして開かずに、リンクを右クリックあるいはアプリケーションキーを押して、対象をファイルに保存してから、保存したファイルを開いてください。
ワープロソフトにより操作が異なりますが、マクロを有効にしていないとインストールできません。
Word2003では、ツールメニューのマクロのセキュリティのダイアログボックスにあるセキュリティレベルを「中」にする以外に、同じセキュリティのダイアログボックスの「信頼できる発行元」のタブにある「Visual Basic プロジェクトへのアクセスを信頼する」のチェックも入れておく必要があります。
マクロを有効にして開くと、マクロのインストールの確認と、ショートカットキーの割り当ての確認のメッセージが出てインストールを行います。
アンインストールをするには、インストール時に各マクロ用のアンインストール用マクロもインストールしますので、ワープロソフトのマクロの中にある各アンインストールマクロを実行してください。
ダウンロード
ワード用6点入力マクロ文書(6tenmacro.doc 67KB)
ワード用点字変換マクロ文書(totenmacro.doc 57KB)
一太郎用点字変換マクロ文書(totenmacro.jtd 57KB)
IME用点字一覧表
説明
IME用点字一覧表をMicrosoft IME辞書ツールで登録すると、ワープロソフト以外のアプリケーションでも日本語変換で簡易な点字入力ができます。
「点訳のてびき 第3版」の点字一覧表をもとに作成しました。
記号等はひらがなで表記していますが、
キー入力可能な記号等も一部追加しています。
詳細は、テキストファイルなので直接開いて見てください。
インストールについて
Microsoft IME辞書ツールを起動()し、ツールのメニューの「テキストファイルからの登録」で登録してください。
ダウンロード
Microsoft IME用点字一覧表(tenjidic.txt 6KB)
備考
当初、 WinBESのフォントを使いましたが、墨字フォントと、点字フォントのサイズが違い、また、文字コードも墨字のコードと重複していて、使い勝手が悪かったため、点字フォントを外字コードに割り当てている、「Windows98/Me/2000/XP用6点点字フォントEUDC.TTE」を使わせていただきました。
まだまだ、試作ですがご勘弁ください。
少しずつ改善したいと思います。
履歴
H13-7-12
・履歴を書くことにした。
・未変換ひらがなのバグ修正。
・全角カタカナにも対応。
H13-7-13
・小数点、位取りコンマ対応。
・一太郎の編集メニューの取り消し時、1行ずつ取り消していたのを
一括して取り消しできるよう変更。(ただし、254バイトを越える
文字列を扱った場合、動作は保証しないマクロ(insert)を使用し
ているので、長文変換時は、要注意。)
・単独の ”ぁぃぅぇぉゃゅょ”を変換するようにした。ワードの場合は、
前行から続く前記の文字は継続して処理できるが、一太郎の場合は、
前行から続いていても単独と見なされてしまう。
H13-7-20
・”ぁぃぅぇぉゃゅょ”が行頭にある場合、強制的(改行マークがあっても)
に前行末尾の文字を参照するよう変更
・半角カナ対応
・Wordの変換を元に戻す場合、2回戻さなければ元に戻らなかったのを修正
H13-9-1
・点字変換で、Word2000用のマクロがあったのをWord97でも使えるように訂正
H13-9-21
・インストール及びアンインストール機能を追加
H13-9-30
・6点入力マクロの音声化(1文字読み)対応
・点字変換マクロの6点入力文字変換の不具合を修正
H13-10-2
・点字変換設定を簡略化
・点字変換後、選択を解除し、カーソルを末尾に移動するように変更
H13-10-3
・Wordの97でインストールできなかったのを修正
H14-2-26
・6点入力マクロのカナキーロック時に対応
・Wordマクロ再インストール時にショートカットキーを保持可能にする。
H19-12-10
・Word2003へのインストールに関する記述を追加しました。
H20-1-9
・IME用点字一覧表を追加しました。
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