試作ポータブル型拡大読書器

 5.7インチ液晶ディスプレイに、小型カメラ、 キャスター、光源用に白色発光ダイオード等 を組み合わせてつくったものです。
 大きくわけて、ディスプレイ、スキャナ、カメラ の三つにわかれ、それぞれマジックテープで ひっつけてあります。
 カメラには、ズーム機能はありませんが、 スキャナ部と、カメラの間に挟む物の厚さで、 原稿とのカメラの距離を変えることで、一応 倍率を変更できます。
 倍率は、およそ5〜20倍です。倍率を高く すると、手書きはできません。
 フォーカスの調節は手動です。

外観(撮影:2001-4-3)


下から見たところ


スキャナー部を取り外したところ。また、スキャナ部とカメラの間にマジックテープの付いた木片をはさんで倍率を高くした状態です。


つぎの表示は、新聞の番組欄です。
画面中の縦棒はシャープペンの芯です。
(倍率が低いとき)                  (倍率が高いとき)


作成後記
 スキャナを、ボールにするか、タイヤにするか迷いました。
 当初は、横だけに移動できるようにタイヤにして、縦書き文書は、 読書器を縦に置けばいいと思っていましたが、液晶ディスプレイの バックライトの加減か見にくくなるのでやめました。
 一応照明用光源を付けてありますが、横から光が入る場所では不要です。
 カメラの四隅から光を当てていますが、カメラを低くすると、カメラ自身の 陰になってしまうので、横から光を当てるようにした方がいいようです。
 電源は、12Vで、640mA程度でした。
 ズーム機能もなく、画面も小さいですが、頭の陰になったり、 反射光が目にはいることがないので、同じ倍率のルーペよりは 見やすいように思いました。
 でも、液晶ディスプレイのバックライトは特定の方向から見るように 設計されているのか見る向きによって明るさが変化したり、下の方や上の方 だけ明るくなったりします。
 

おさやんの小道具 目次へ